うさぎのレリーフ

2003年9月末に完成した札幌の幌南学園幼稚園 レリーフの製作過程と「うさぎたち」を紹介します。

幼稚園で過ごした時間が、印象深く楽しい思い出として心に残るように・・・との思いから、子供たちの日々の成長を見守るシンボルとして、動物をデザインすることにしました。

どの動物にしようかいろいろ考えたすえ、身近で親しみやすく快活で、自分からは声を出さない「うさぎ」に決めました。

園内の「うさぎたち」が、友達として、またある時は親や先生、兄弟、動物として、いつも一緒に過ごすのです。

<デザイン・コンセプト>
子供たちの成長を優しく、おだやかに受け入れる場
・使いやすく心地よい感触
・安全と健康への配慮
・統一感のある美しいデザイン

子供たちの心に残る幼稚園
・美しいものや素材に出会う
・日々の成長を見守るもの
・ともに育ってゆくもの
・園内行事の演出
・受け継がれるストーリー

イメージが決まったら、実際の大きさ(3m×1.35m)の1/10でデザイン画描きます。これに樹種や板の厚さ、加工の仕方などの指示をいれます。また必要に応じて、原寸大の部分模型や塗装の見本も作ります。

ここから先は、いつも制作をお願いしている(有)クリエーション工房さんとの共同作業です。原寸図をチェックしてから、クリエーション工房さんが実物の制作にかかります。

今回のレリーフでは、新しい試みとして「そろばん玉」を使ってみることにしました。

これは『播州そろばん』の産地としてとして有名な兵庫県で、30年前までそろばんを作っていた方から、いろいろな種類の「そろばん玉」を譲り受けたことがきっかけです。日本の伝統工芸の技術が生かされた「そろばん玉」の感触は指先に心地よく、パチパチと音をたてていると楽しい気分になります。

子供たちに、ぜひ触らせてあげたいと思いました。

 全体の切りぬきが終わり、仮組みしたところ。

 全体の切りぬきが終わり、仮組みしたところ。

 部分ごとに、顔料系塗料で着色していきます。

 部分ごとに、顔料系塗料で着色していきます。

 「そろばん玉」は、黒檀・柘植・樺・紫檀など

 「そろばん玉」は、黒檀・柘植・樺・紫檀など

 これで完成!

 これで完成!

 各ピースごと高さを変えたり、削ったり・・・

 各ピースごと高さを変えたり、削ったり・・・

 大好きなデージー(時しらず)の花。

 大好きなデージー(時しらず)の花。

 最後に私がミニ・ルーターでサインを入れました。

 最後に私がミニ・ルーターでサインを入れました。

次は、取り付けです。

現場の壁に原寸図を貼って、位置決め。

現場の壁に原寸図を貼って、位置決め。

取り付け完了。他の「うさぎたち」を紹介します。

取り付け完了。他の「うさぎたち」を紹介します。

「掲示板うさぎ」

「掲示板うさぎ」

玄関のくつ箱の「立ちうさぎ」 そして・・・

玄関のくつ箱の「立ちうさぎ」 そして・・・

ベースを付けてから、ピースを組んでゆきます。

ベースを付けてから、ピースを組んでゆきます。

「階段うさぎ」階段仕切り壁のまる穴の両面レリーフ

「階段うさぎ」階段仕切り壁のまる穴の両面レリーフ

トイレの「3匹うさぎ」

トイレの「3匹うさぎ」

玄関の外には、お迎えと見送り役の「玄関うさぎ」

玄関の外には、お迎えと見送り役の「玄関うさぎ」